【更新日:2021年7月27日 by 佐野 太一】
野上農林水産大臣は7月26日、フランスのドゥノルマンディー農業・食料大臣と会談し、バランスの取れた食生活及び食文化を重視することなどを目的とする共同文書に合意した。
今回の共同文書の合意に至った背景としては、日仏両国の食に対する意識の高さが挙げられる。国連食料システムサミットのプレサミットにおいて、日仏両国は食料システムの持続可能性向上に向け、食生活に目を向ける必要があるとの立場を共有していた。食文化がユネスコ無形文化遺産に登録されている両国が、先陣を切ってこの視点を世界に呼びかけるため、今回の合意に至った。
今回の共同声明では、安全で栄養価の高い食品に基づくバランスのとれた食生活の重要性と、食文化的への配慮の必要性が強調されており、今後開催される国連食料システムサミットでの議論への反映が期待される。
CHECK!!
国連システムサミットとは、SDGs達成のためには持続可能な食料システムへの転換が必要不可欠だという考えに基づき開催される国連主催のサミット。ここでの食料システムは、食料の生産、加工、輸送及び消費に関わる一連の活動のことを指す。
国連システムサミットとは、SDGs達成のためには持続可能な食料システムへの転換が必要不可欠だという考えに基づき開催される国連主催のサミット。ここでの食料システムは、食料の生産、加工、輸送及び消費に関わる一連の活動のことを指す。
今回合意された共同文書の主な内容以下。
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なお、食料システムの持続可能性への取り組みは、SDGs目標2「飢餓をゼロに」にの達成に貢献する。バランスの取れた食生活や、地産地消は誰でも意識して実行できる。持続可能な食料システムを構築する上で、私たち1人ひとりの行動も重要になるだろう。
【参照ページ】https://www.maff.go.jp/j/press/y_kokusai/kikou/210726.html