【更新日:2021年9月22日 by 大森令賀】
提供:ワイン県やまなし
2019年に「ワイン県」宣言をした山梨県は、ワインの生産量・ワイナリー数ともに日本1位で、ワイン造りにおいて“持続可能な開発”に取り組んでいる企業やワイナリーと共に歩んでいる。
ワインの搾りかすとぶどうの剪定枝から作る有機肥料でCO2を削減
南アルプス市のワイナリー「ドメーヌヒデ」では、ワインの搾りかすとぶどうの剪定枝から有機肥料を作っている。炭化させることでCO2の削減に繋がり、剪定枝の再利用にもつながっている。
1年間で土の中のCO2量を0.4%増やすことができれば、人間による大気CO2の増加量を相殺し、温暖化を防止できるという「4パーミルイニシアティブ」という考えに基づいた国際的なSDGsの取り組みであり、現在4パーミルイニシアティブ認証ワイナリーとして申請中だ。
ワインパミスのリサイクルで循環型社会に貢献
ワインパミスとは、ワインの醸造工程で残るぶどう果皮・種などの廃棄物のこと。県内だけでも年間10000t以上も廃棄処分していたこのワインパミスを、商品に加工しやすい状態にすることで、廃棄処分されていたワインパミスが新しい資源として生まれ変わった。
ワインパミスにはポリフェノールやオレアノール酸などといった栄養成分が含まれており、食品や化粧品として加工されている。
ワインパミスとそれを元に作られた飲料・シャンプー 提供:ワイン県やまなし
SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」では、「2030年までに、予防、削減、リサイクル、および再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する」ことがターゲット12.5として掲げられている。
ワイン県やまなしのこれらの取り組みは、地元の産業を通してSDGsに寄与する1つのモデルとなるだろう。