SDGsへの注目が高まり多くの企業がSDGsに関連した取り組みを開始しています。そんな中、SDGsに取り組む企業への就業意欲はどのように変化しているのでしょうか。
多くの企業では、SDGsへの貢献を外部に向けてアピールし、新卒・中途問わず採用活動に繋げる試みが増えてきています。新卒の就職活動を始める大学3年生の世代は、中学や高校でSDGsに関して学んだ経験がある学生も少なくありません。
社会貢献は企業が社会の一員として存在する上で非常に大切なものですが、実際、SDGsへの貢献を行うコスト的余裕がない企業もあるかもしれません。今回は「企業がSDGsへの貢献を行うことで新たな人材獲得に繋がるのか」を、SDGsへの考え方や就業意向の調査を元にご紹介します。
※この調査はSDGs CONNECT編集部とディップ株式会社の研究機関 ディップ総研の共同で実施しました。
18歳〜64歳の男女のうち31.4%が就業意向が高くなると回答。
18歳から64歳の男女4314名を対象に行った調査によると、「SDGsへの取り組みをしている企業に対し、就業意向は高まるか」との質問に、25.3%が「やや高くなる」、6.1%が「とても高くなる」と回答しました。また、「就業意向は変わらない」と回答した人は63.3%と過半数以上の割合を占める結果となりました。
18歳〜29歳の若者世代のうち33.6%が就業意向が高くなると回答。18歳〜64歳の就業意向の傾向と大差ない結果に。
18歳から29歳の男女651名を対象に行った調査によると、「SDGsへの取り組みをしている企業に対し、就業意向は高まるか」との質問に、25.8%が「やや高くなる」、7.8%が「とても高くなる」と回答しました。また、「就業意向は変わらない」と回答した人は60.5%となりました。
18歳〜29歳の若者世代では男女で就業意向に差が見受けられ、男性のうち39.4%が就業意向が高まると回答。対して、女性では27.9%が就業意向が高まると回答。
18歳から29歳の男女651名を対象に行った調査によると、「SDGsへの取り組みをしている企業に対し、就業意向は高まるか」との質問に、男性(328人)のうち29.3%が「やや高くなる」、10.1%が「とても高くなる」と回答しました。また、「就業意向は変わらない」と回答した人は53.7%となりました。
対して、18歳から29歳の女性(323人)の22.3%が「やや高くなる」、5.6%が「とても高くなる」と回答しました。また、「就業意向は変わらない」と回答した人は67.5%となりました。