SDGsと聞くと「覚えるのが大変そう」「内容が難しい」とイメージする人は多いのではないでしょうか。
壮大な目標を掲げているからこそ難しいと感じるSDGsですが、楽しく学べる方法があることをみなさんご存知ですか?
それは、SDGsを目標別にクイズで学べる「SDGsクイズ」です。
今回は、読者のみなさんにも実際にSDGsクイズにチャレンジしていただける内容ですので、ぜひクイズに挑戦してSDGsについての理解を深めてください。
見出し
- 1 SDGsを目標別にクイズで学ぼう!SDGsクイズ
- 1.1 SDGsクイズ①目標1:貧困を無くそう
- 1.2 SDGsクイズ②目標2:飢餓をゼロに
- 1.3 SDGsクイズ③目標3:全ての人に健康と福祉を
- 1.4 SDGsクイズ④目標4:質の高い教育をみんなに
- 1.5 SDGsクイズ⑤目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- 1.6 SDGsクイズ⑥目標6:安全な水とトイレを世界中に
- 1.7 SDGsクイズ⑦目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 1.8 SDGsクイズ⑧目標8:働きがいも経済成長も
- 1.9 SDGsクイズ⑨目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
- 1.10 SDGsクイズ⑩目標10:人や国の不平等をなくそう
- 1.11 SDGsクイズ⑪目標11:住み続けられるまちづくりを
- 1.12 SDGsクイズ⑫目標12:つくる責任つかう責任
- 1.13 SDGsクイズ⑬目標13:気候変動に具体的な対策を
- 1.14 SDGsクイズ⑭目標14:海の豊さを守ろう
- 1.15 SDGsクイズ⑮目標15:陸の豊さも守ろう
- 1.16 SDGsクイズ⑯目標16:平和と公平をすべての人に
- 1.17 SDGsクイズ⑰目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
- 2 SDGsとは
- 3 まとめ
SDGsを目標別にクイズで学ぼう!SDGsクイズ
SDGsとは、2030年までに達成するべき17の目標と169のターゲットで構成されています。
そのため、SDGsを詳しく学びたい人にとっては、ボリュームの多さやさまざまな領域を学ばなくてはいけないことから、難しいイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回ご紹介するのが、SDGsを目標別にクイズでわかりやすく学べる「SDGsクイズ」です。
難しそうなSDGsを、ここでは17の目標ごとに、そのゴールに関係する問題をクイズ形式で出していますので、回答者になったつもりで楽しみながら回答してください。
SDGsクイズ①目標1:貧困を無くそう
1日1.9ドル以下で生活している人は世界にどの位いるでしょうか?
A : 2億人
B : 4.3億人
C : 7.3億人
答え
正解はCです。
依然として多くの人々が苦しい生活を余儀なくされていることが、この数字からもわかると思います。
世界には国際貧困ラインと呼ばれる1日1.9ドル以下(約200円)の生活を強いられている人がいます。つまり、1日を牛乳パック1本分でご飯から衣類といった、生活全般を賄っている現状があるのです。
参照:知的なクイズゲームとして捉えるSDGs | (公式)物品寄付のお宝エイド|100以上のNPOにあなたの支援の力を
SDGsクイズ②目標2:飢餓をゼロに
世界で食べ物に困っている人の割合は次のうちどれでしょう?
A:90⼈に1⼈
B:9⼈に1⼈
C:900⼈に1⼈
答え
正解はBです。
現状、穀物は世界中の人々が食べられるほどの生産はされています。しかし、収穫効率の悪さや運搬の仕方が悪いことが原因で十分な食事が取れず食べ物に困っている人がたくさんいます。
SDGsクイズ③目標3:全ての人に健康と福祉を
世界で最も多くの人間の命を奪っている生き物はどれでしょう?
A:ヘビ
B:さめ
C:蚊
答え
正解はCです。
みなさんも一度は聞いたことがある「マラリア」「デング熱」は蚊から伝染します。マラリアでは年間約2億人が感染し、43万人もの人々が死に至っています。
ちなみに、地球上で2番目に人を殺しているのは「人間」。戦争による死者数が多いようです。
SDGsクイズ④目標4:質の高い教育をみんなに
世界で学校にいくことができない子供は何人いるでしょう?
A:59万人
B:590万人
C:5900万人
答え
正解はCです。
日本では学校にいくことが当たり前ですが、世界には学校に通えない子どもが5900万人いるとされており、そのうち約3400万人以上がアフリカの子供たちです。
小学校に通えない子供の数は大きく減少しましたが、未だに教育を受けられない子どもたちが多く取り残されています。
参照:アフリカに教育支援が必要な理由 スクール・フォー・アフリカ レポート|日本ユニセフ協会
SDGsクイズ⑤目標5:ジェンダー平等を実現しよう
世界では2030年までに何人の女の子が18歳以内に結婚すると言われているでしょうか?
A:500万人
B:5000万人
C:1億5000万人
答え
正解はCです。
世界的には児童婚の発生率は減少傾向にありますが、多くの場所でこの課題を解決するスピードが遅すぎます。このままでは2030年までには、子供の花嫁の数は1億5000万人以上を超えることが予想されており、この慣習を終わらせるためのスピードを早める必要があります。
参照:児童婚:子どもの花嫁、年間約1,200万人-世界の女性の5人に1人が児童婚を経験|日本ユニセフ協会|プレスリリース
SDGsクイズ⑥目標6:安全な水とトイレを世界中に
世界でトイレを利用することができない人は何人いるでしょう?
A:5人に1人
B:20人に1人
C:50人に1人
答え
正解はAです。
私たちにとってトイレで用を足すのは当たり前のことですが、世界では17億人もの人々が適切なトイレを利用できない環境で生活をしています。
SDGsクイズ⑦目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
電力を使用する際に使用している再生可能エネルギーが占める割合は世界平均17.5%ですが、日本での発電電力量に占める再生可能エネルギーの導入率は何%でしょう?
A:54%
B:24%
C:18%
答え
正解はCです。
日本での再生可能エネルギーでの発電は18%です。太陽光や風力をすぐに導入すればいいと思われがちですが、実は工事費用や発電システムの導入に費用がかかります。
SDGsクイズ⑧目標8:働きがいも経済成長も
チョコレートやココアの原材料として知られているカカオですが、日本がカカオの約8割を輸入するガーナでは何人の児童が働いているでしょう?
A:9万人
B:90万人
C:900万人
答え
正解はBです。
現在ガーナでは約90万人の児童がカカオ産業で働いていると言われています。多くのカカオ豆を輸入している日本もこの問題とは無関係であることが言い難いです。
参照:「SDGsとチョコレート-持続可能な未来のためにできること-」バレンタインデーを前にサステイナブル・カカオに関するイベントを開催 | セミナー・シンポジウム報告 | ニュース
SDGsクイズ⑨目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
世界では、水道・電気・インターネットなどのインフラ設備が十分に整っていない状態で生活している人々がいますが、特に電気を普通に使用することができない人は何人いるでしょう?
A:9000万人
B:3億人
C:26億人
答え
正解はCです。
世界では約26億人が不安定な電力の中で生活を強いられており、約8億人が安定した水資源を得られない環境で生活をしています。産業と技術革新の基盤を作るためにも、こうしたインフラ設備を整えることが非常に大切です。
参照:国連広報センター
SDGsクイズ⑩目標10:人や国の不平等をなくそう
2021年時点で、全体として、世界人口の何分の何以上が所得と資産の格差拡大に直面しているでしょう?
A:3分の2
B:7分の2
C:15分の2
答え
正解はAです。
世界人口の3分の2以上は現時点で、所得と資産の格差拡大に直面しており、これが持続可能な開発の見通しを大きく損なっています。
SDGsクイズ⑪目標11:住み続けられるまちづくりを
人に影響をあたえる自然災害の数や影響を受ける人の数は、1970年から約40年間で、約何倍に増えているでしょう?
A:ほぼ変わらない
B:2倍
C:5倍
答え
正解はCです。
頻発する干ばつ、砂漠化、スーパー台風、豪雨など、近年災害は増加傾向にあります。
その増加している災害の影響で、やむなく移動を強いられる人、食糧危機にさらされる人が増えていると言われています。
SDGsクイズ⑫目標12:つくる責任つかう責任
世界で生産されている食品はどのくらい捨てられているでしょう?
A:3分の2
B:7分の2
C:15分の1
答え
正解はAです。
世界で生産されている食品のうち3分の1が、生産者から消費者にわたるまでに捨てられてしまっています。例えば、北アメリカとオセアニアだけで、581万トンものいも類が捨てられており、実際のいもの45%が捨てられている計算になります。
SDGsクイズ⑬目標13:気候変動に具体的な対策を
過去30年間の日本の熱帯夜の平均日数は、1910年からの30年間でどのくらい増えているでしょう?
A:1.2倍
B:2.6倍
C:3.5倍
答え
正解はBです。
「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の2013年に公表された第5次評価報告書によると、温室効果をもたらす二酸化炭素の世界での排出量は急激に増加していることが明かされており、熱帯夜の平均日数が増えています。
SDGsクイズ⑭目標14:海の豊さを守ろう
私たちが普段使っているペットボトルやビニール袋などのプラスチックゴミは年間どのくらい海に流れているでしょう?
A:8万トン
B:80万トン
C:800万トン
答え
正解はCです。
私たちが使用しているプラスチックのゴミは年間800万トンも海に流れてしまっています。1950年代から1970年代までは少量の生産数だったため、ゴミも適切に処理されていましたが、1970年代から1990年代の20年間で生産量やゴミともに3倍に増えました。
SDGsクイズ⑮目標15:陸の豊さも守ろう
現在地上にいる両生類のうち何%が絶滅の危機にさらされているでしょう?
A:21%
B:41%
C:61%
答え
正解はBです。
現在推定されている地上の絶滅の割合は、両生類が41%、鳥類が14%、針葉樹が34%、哺乳類が25%です。生物の多様性は私たちに住処を与えてくれます。例えば、針葉樹の木がなければ家具などは作れません、現存する生命とともに暮らすことは非常に大切です。
SDGsクイズ⑯目標16:平和と公平をすべての人に
世界のどこかで、暴力によって亡くなっている子供の割合はいくつでしょう?
A:100人に1人
B:10人に1人
C:5人に1人
答え
正解はCです。
世界196カ国のうち、家庭における子どもへの体罰や暴力を法律上、全面的に禁止している国は60カ国しかないというのをご存知でしょうか。実は家庭での子供に対する暴力が禁止されている国は少ないのです。
SDGsクイズ⑰目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
国際協力がますます必要とされていますが、2018年に政府開発援助(ODA)に使われたお金は2017年と比べどのように推移しているでしょうか。
A:2.7%増えた
B:2.7%減少した
C:ほとんど変わらない
答え
正解はBです。
国際協力が呼びかけられている世の中ですが、実際のところ2018年に開発協力のために各国政府が支出した援助のためのお金(ODA)は、2017年よりも減ってしまっている現状があります。発展途上国にとって最大の資金源であることからも、お金を必要としている人々は増加しています。
参照:17.パートナーシップで目標を達成しよう | SDGsクラブ
SDGsとは
SDGsは「<strong>Sustainable Development Goals」の略称</strong>です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、<strong>2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成</strong>されています。
SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。
SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。
▼各目標の詳細は以下の画像をクリック
▼SDGsについて詳しくはこちら
まとめ
今回は、クイズ形式でSDGsについて考えてみました。みなさんはSDGs17の目標についてどのくらい正解できましたか?
これまで難しそうで手が出せなかった領域でも、クイズという知的な楽しみに置き換えて考えることで、理解することができたのではないでしょか。
さて、SDGsについてある程度理解することができたところで、具体的にSDGsについて貢献できるアクションをみなさん一人ひとりが取り組んでみましょう。
そうすれば、今回クイズで知った課題が少しでも改善できるかもしれません。
ぜひ、身近なところからSDGsについて取り組みを行ってみてください。