【更新日:2021年9月9日 by 佐野 太一】
提供:J-オイルミルズ
J-オイルミルズは7月14日、オランダのアップフィールド社とともに「Violife(ビオライフ)」のプラントベースドチーズ(植物性チーズ代替品)とプラントベースドバター(植物性バター代替品)を販売することを発表した。
家庭用商品は9月1日から関東地方で、業務用商品は10月上旬より発売開始。家庭用にはプラントベースドチーズ4品目とプラントベースドバター1品目、業務用にはプラントベースドチーズ4品目の合計9品目が用意されている。
ビオライフは、アップフィールド社が展開するプラントベースドチーズのリーディングブランド。同社は世界約100か国でヴィーガン向け商品を販売している。
プラントベースドチーズは、乳やナッツを使用せずココナッツオイルを使用しているため、植物由来の成分を抽出した豊かな風味とコクを楽しめる。プラントベースドバターは、料理やお菓子の材料にする、パンに塗るなど、さまざまな用途に使用できるという。
◎ビオライフ商品使用例:トマトとズッキーニのタルティーヌ
J-オイルミルズによると、世界のプラントベースドフード(植物由来食品)市場は、健康志向や環境への配慮といった社会背景から急速に拡大しており、2019年度で約1兆円の規模に達している。日本においても、2020年度のプラントベースドフード市場は 2010年度比で約5.1倍の246 億円まで拡大する見込みだという。(※1)
(※1)出典:TPC マーケティングリサーチ株式会社「植物性乳代替食品市場の最新動向と将来展望」
同社は4月1日、新たな企業理念体系を制定し、ビジョンとして「Joy forLife® -食で未来によろこびを-」を掲げた。グリーンをテーマカラーに設定したコミュニケーションブランド「JOYL(ジェイオイル)」を立ち上げ、あぶら・でんぷん・たんぱくを生み出す植物でサステナブルな未来に貢献する方針を示している。
SDGs目標2「飢餓をゼロに」では、「2030 年までに飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする」ことがターゲット2.1として掲げられている。
世界で栽培されている穀物の35%は家畜の飼育用。牛のための飼料を人が食べるための穀物に変えて換算すれば、肉食1人分の食事は菜食10人分にも匹敵するという。食事の1部分だけでも植物由来の製品に切り替えるだけで、飢餓に苦しむ人たちを救うことができるかもしれない。
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SDGs CONNECT ニュース/イベントライター。立教大学でジャーナリズム論を主に研究。記事執筆の傍ら、陶芸制作にも取り組んでいる。好きな食べ物はメロン。