【更新日:2021年4月23日 by おざけん】
AIなどの最先端技術の開発を通してSDGsの達成を目指すRecursiveは4月22日、AIを活用したサステナビリティへの取り組み方や、効率的な技術開発の進め方などについて解説したホワイトペーパー「AI for sustainable innovation」を無償公開した。
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SDGsに焦点を当てた最先端のAIモデル開発に取り組む同社は、AI/SDGsコンサルティングなどを通じて、廃棄物を出さないための効率的な生産ラインや、プラスチック廃棄物を減らすための革新的な素材などを社会に提案している。
気候変動や国内および国家間の格差、デジタルディバイドをはじめとしたグローバル課題に各国が直面する中で、持続可能な経済とライフスタイルを実現するテクノロジーとしてAIの活用方法を紹介するべく、Recursiveは、ホワイトペーパーに独自の見解をまとめた。
◎ホワイトペーパーの概要
「AI for sustainable innovation」は、産官学における知識のギャップを埋めることを目的に「サステナビリティと創発技術」と「組織の創造性」の2章で構成されている。
「サステナビリティと創発技術」では、冒頭でサステナビリティとは何なのか、なぜサステナビリティがイノベーションの起爆剤になりうるのかについて説明。続けて、SDGsで掲げられている目標の達成に貢献できるAI技術の活用方法を「イノベーションの加速」「生産性の向上」「予防と軽減」「教育と仕事の向上」の4つの分野に分けて解説している。
「組織の創造性」では、イノベーションを生み出し続けている大企業の組織体系を例示しつつ、体系的な技術開発計画の立て方など、中規模から大規模の組織をマネジメントする手法を6つのステップに分けて紹介している。
最後に、AI技術は社会に⼤きなプラスの効果をもたらす可能性がある⼀⽅で、配慮なく導⼊すると悪⽤される危険性があることについても触れた。AIに関する倫理的な配慮については過去の失敗事例から学び、注意しておく必要があるという。
AIや情報技術を用いたイノベーションの促進は、SDGsではゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」として重視されているだけでなく、他のすべての目標達成の要になる可能性を秘めている。自ら具体的なアクションを策定する際は、今回紹介したようなホワイトペーパーや、SDGsへの取り組みで世界をリードする企業の事例を参考にしてみるのはいかがだろうか。
SDGs CONNECT ニュース/イベントライター。立教大学でジャーナリズム論を主に研究。記事執筆の傍ら、陶芸制作にも取り組んでいる。好きな食べ物はメロン。