【更新日:2021年10月13日 by 三浦莉奈】
株式会社KDDIエボルバ(以下、KDDIエボルバ)は、コンタクトセンターやITソリューションなどを中心としたBPO事業を展開している会社です。
コンタクトセンターは、さまざまなチャネルの顧客対応を包括的に担う部門です。
以前は、企業の窓口チャネルは電話が中心であったため、顧客対応業務を行う部門を主にコールセンターと呼んでいました。
近年は、スマートフォンやコミュニケーションアプリの普及に伴い、チャットなど電話以外の手段の利用意向が高まり、窓口のデジタル化が進んだことからコンタクトセンターと呼ばれるようになりました。
KDDIエボルバでは、こうした事業活動を展開しつつサステナブルな活動として、ダイバーシティの推進や農産物の栽培など展開しています。その他にも、さまざまな活動に幅広く取り組んでいます。
このページでは、KDDIエボルバの企業理念や事業内容、サービスをはじめ、SDGs戦略や活動まで、幅広く紹介していきます。
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見出し
KDDIエボルバ / 事業
KDDIエボルバの概要
KDDIエボルバは1996年に設立されました。社名であるエボルバは、「成長、進化し続ける」意志を表す『EVOLUTION』と「付加価値の高いサービス提供」を目指す『VALUE』を表現しています。
コンタクトセンターは全国に37拠点あり、お客様の心情や課題を理解した、丁寧・迅速・的確なサービスを24時間365日提供しています。
【参考】KDDIエボルバBPOサービスの強み|コンタクトセンター・BPOのKDDIエボルバ
設立年 | 1996年5月30日 |
社員数 | 約28,000名 |
資本金 | 1億円(KDDI株式会社100%出資) |
事業内容 | コンタクトセンター、ITソリューションを中心としたBPO事業 |
*2021年6月現在
KDDIエボルバの事業内容
KDDIエボルバの事業内容は多岐にわたります。ここでは大きく2つの事業を紹介します。
①コンタクトセンターソリューション
コンタクトセンターの運用だけではなく、AIチャット、ビジュアルIVR、ボイスボットなどの多彩なITソリューションやコンタクトセンターの品質強化を目的としたアセスメント・コンサルティングサービスなど、人とITを融合させたワンストップなサービスを提供している。
②ITソリューション
高いITスキルを保持したスタッフを数多く抱え、単なるテクニカルサポート/ヘルプデスクサービスに留まらず、インフラ・システム運用の受託、システムインテグレーションなど、幅広いITソリューションサービスを提供している。
KDDIエボルバの企業理念
KDDIエボルバは、KDDIグループの一員として、KDDIと同じ社是・企業理念・KDDIフィロソフィを実践しています。
企業理念は、使命を表したものであり、KDDIフィロソフィは、企業理念に謳われた使命を果たしていくために持つべき考え方、価値観、行動規範です。
また、事業方針に基づきビジョン・ミッション・バリューを定めています。
社是
「心を高める」~動機善なりや、私心なかりしか~
企業理念
KDDIグループは、全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献します。
KDDIエボルバのSDGs戦略
KDDIエボルバは、「人財」と「技術」による企業活動を通じて、パートナーと共に豊かなコミュニケーション社会を支え、SDGs達成のためにさまざまな活動に取り組んでいます。
KDDIエボルバのSDGsの取り組み
KDDIエボルバの行っているSDGsの取り組みを一部ではありますが、ご紹介していきます。
①LGBTQへの対応
関連するSDGs目標:目標5 「ジェンダー平等を実現しよう」
KDDIエボルバでは、LGBTQに配慮したセクシャル・マイノリティに関する職場づくりに取り組んでいます。
パートナーシップ制度、ファミリーシップ制度を導入し、同性パートナーとその子どもを「配偶者」、「子(家族)」に認定し、各種手当や休暇制度などを等しく適用しています。2020年には、LGBTQに配慮したセクシャル・マイノリティに関する職場づくりを実践していることが高い評価を受け、任意団体work with Prideが策定した職場でのLGBTQに関する取組みの評価指標「PRIDE指標2020」において、最高位の「ゴールド」を受賞しました。
また、性別や性的志向、性自認を理由に差別を行わないこと、性差によるセクハラ・パワハラの未然防止を目的とした研修や、LGBTQ学生向けの就職説明会への参加などに取り組んでいます。
②農産物栽培拠点「幸 満つる 郷 KDDIエボルバ 野蒜」
関連するSDGs目標:目標8「働きがいも経済成長も」/ 目標11「住み続けられるまつづくりを」
東日本大震災で、甚大な被害を受けた宮城県東松島市の観光資源としても希望の地でもある野蒜(のびる)。
野蒜は、2017年に宮城県東松島市や地元農業関係者、地域住民の方々の協力によって、復興支援の想いをカタチにする地方創生、雇用創出に取組む農産物栽培拠点「幸 満つる 郷(さち みつる さと) KDDIエボルバ 野蒜」として開所されました。
ここでは、「笑顔を大切に」をスローガンに掲げ、地元の障害を持つ方々、アクティブシニアの方々を社員に迎え、被災元地である野蒜の環境保全につながる無農薬にこだわった農産物栽培をしています。
また、販路開拓や地域活性化イベントの開催、地元に根付く農業コミュニティ拠点活動、国内企業が取組む復興支援・自然再生活動への参画、AIやIoT等のテクノロジーでアプローチするアグリテック*による収量と品質の向上に取り組んでいます。
【アグリテック(AgriTech)】
Agriculture(農業)とTechnology(技術)を組み合わせた造語であり、IoTやビッグデータ、ドローンなどを用いて農業領域でICT技術を活用すること。
外部からの評価
KDDIエボルバのサステナブルな取り組みは外部からも評価されています。
①PRIDE指標「ゴールド」受賞
・2020年11月 PRIDE指標「ゴールド」受賞
・2020年 8月 同性パートナーの子を会社規定上の「子」として認定する「ファミリーシップ制度」導入
・2018年10月 PRIDE指標「シルバー」受賞
・2018年 9月 同性パートナーを会社規定上の「配偶者に認定」
②「ウーマノミクス」認定
女性の活躍を推進している企業として埼玉県より認定(2017年2月認定)
③Nピカ(愛称:ながさきキラキラ企業)認証
長崎県「誰もが働きやすい職場づくり実践企業認証制度(Nぴか)」において「三つ星」認証(2019年7月認証)
2021年2月 第6回ながさき女性活躍推進企業「大賞」受賞
④「MCPC award 2019」モバイルビジネス賞
IoTにより取得したデータを活用した管理・栽培を推進し、ノウハウの蓄積に努めたこと、またITと人の役割分担を実現し、水やりや追肥の自動化による作業効率化と芽欠き、枝の誘引など人の手による大切な作業の時間を十分に確保したことで出荷数、食味、品質、サイズの向上が実現できたことが評価されました。
⑤農林水産省 東北農政局 令和元年度「ディスカバー農山漁村の宝」優良事例に選定
幸満つる郷が取組む被災元地での「雇用促進」「スマート農業を取入れた働きやすい職場づくり」「地元のコミュニティ拠点としての活動」などが、農林水産業・地域の活力創造につながる優良事例であると、東北農政局管内100件の応募より選定されました。
まとめ
KDDIエボルバは、コンタクトセンターやBPO事業の展開を通して「人」と「IT」のチカラを最大限に発揮できる素晴らしい環境にあると感じました。
また、取り組みで紹介させていただいた農産物の栽培は一見すると、普段の事業からかけ離れていますが、ITやIoTが間をつないで、持続可能な社会を創りだしているところに、SDGsの「未来」を感じました。
人財と技術という観点からSDGsを推進していく、KDDIエボルバの今後に目が離せません。