《SDGs事例》目指すのは、世界中のステークホルダーに正しい行いをすること|日本コカ・コーラ株式会社

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【更新日:2021年9月15日 by 三浦莉奈

日本コカ・コーラ株式会社(以下、コカ・コーラ)は、1957年に日本飲料工業株式会社として創立しコカ・コーラの販売を行いました。

世界で愛され続けているコカ・コーラは、世界で134年、日本で64年にわたり事業を展開しています。コカ・コーラの事業目的は、「Refresh the World. Make a Difference. (世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと。)」

コカ・コーラは、コロナウイルスの感染拡大で世界が脅かされる中であるからこそ、サスティナブル活動をより強化し世界中に持続可能な社会の大切さを訴えています。

今回は、そんなコカ・コーラのSDGs活動に関して紹介していきます。

コカ・コーラのビジョン / 事業

コカ・コーラの概要

日本におけるコカ・コーラの販売は、1914年に開始しています。第二次世界対戦以前は、輸入品として楽しまれてきたコカ・コーラですが、終戦後は、世界各地にビジネスを拡大したことで、日本にもコカ・コーラジャパンが生まれました。世界と日本を繋ぎながら今日まで、コカ・コーラは世界中で愛されています。

日本のコカ・コーラシステムは、原液の供給製品の企画・開発などのマーケティング活動を行っています。製品の製造・販売を担う5つのボトラー会社(※注1)および関連会社で構成されています。

設立日 1957年6月

(当時:日本飲料工業株式会社を設立)

 

従業員数 538人

(2019年12月時点)

 

本社 東京都渋谷区
事業 清涼飲料(原液)の製造販売

※ザ コカ·コーラ エクスポート コーポレーション

(全額出資/ザ コカ·コーラ カンパニーの子会社)

(※注1)ボトラー会社とは、清涼飲料水の濃縮原液を仕入れ、水で薄めて容器に入れて、消費者の手に渡る状態の最終製品にして出荷する会社のこと

コカ・コーラの主な事業

コカ・コーラは、「いつでも、どこでも、誰にでも」おいしい飲料をお客様に届けたいという願いとともに、世界に多くの飲料を広げてきました。日本のコカ・コーラシステムでは、50以上のブランド、800以上の製品を展開しています。

ビジョン

コカ・コーラは以下のビジョンを掲げています。

「私たちは、世界中で愛されるブランドや、丹精込めて作り上げている様々な飲料を通じ、心身ともに人々をうるおし、さわやかさを提供してまいります。より明るい未来を築くべく、持続可能なビジネスの実現を通じ、あらゆる人々の生活、地域社会、そして地球にとって前向きな変化をもたらすことを目指します。」

コカ・コーラは、お客様、お取引先、地域社会に愛されるリーダー企業としての位置付けを大切にし、SDGs活動もこれらのステークホルダーを意識して行っています。

次は、コカ・コーラが実際に取り組んでいるSDGsに関して紹介していきます。

コカ・コーラとSDGs

直接関係するSDGs目標

下記の代表的な取り組みは、「COCA-COLA(JAPAN)COMPANY Sustainability Report 2020」を参考に記載しています。

SDGsの取り組み「多様性の取り組み(ジェンダーや障がい者など)」

コカ・コーラにおける基本的な姿勢として、各国の多様性を理解し、受け入れ、運営することが最も大切だとされています。

ジェンダー平等への取り組みの支援を行ったり、女性がより働きやすい制度も多く行っていますが、若手社員へのコミュニティーの提供も行っています。それが、「ミレニアム・ボイス・ジャパン」です。

「ミレニアル・ボイス・ジャパン(MVJ)」は、 コカ·コーラのミレニアル世代である社員が集まり、会社をより良くするための取り組みを経営陣に提案するためのプロジェクトです。2017年9月よりスタートし、 2019年4月には、アジア最大級のLGBTQイベント「東京レインボープライド2019」 への企業ブース出展も実施しました。

SDGsの取り組み「地域社会を大切にして社員も育成」

コカ・コーラは、地域社会を理解することは信頼関係に繋がり、事業にも繋がると考えています。日本の社会全体で協働を継続しながら、より一層の地域社会の理解を進めています。

その一部の取り組みが、女性の活躍支援プロジェクト「5by20(ファイブ バイ トゥウェンティ)」です。2020年までに世界で500万人の女性を支援するという目標を掲げて、日本では2014年より、お茶や酪農などの生産に携わる女性を対象とした研修会・交流会などを開催しています。2016年からは女性起業家への支援活動も実施し、2019年末累計の参加人数は 5,758人に達しています。

このように、コカ・コーラでは、地域社会への支援をさまざまな形で担っていくことも大切な役割として考えています。

SDGsの取り組み「コカ・コーラが取り組む資源問題」

コカ・コーラは、環境目標「容器の2030年ビジョン」の実現を目指しています。

これは、グローバルビジョン「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」に基づき、2018年1月「設計」「回収」「パートナー」の3本柱で設定をしました。

「サスティナブル設計」

「ボトルtoボトル」を推進し、2022年までにリサイクルPET樹脂の使用率50% 以上、2030年にはその比率を90%にまでに高め、新たな化石燃料を使用しない容器の完全導入を目指しています。

主な取り組みは、①容器の軽量化②サスティナブル素材の利用です。

これらは、2020年3月には「い・ろ・は・す天然水100%リサイクルペットボトル」が実現をしています。リサイクルPET樹脂を100%使用した 容器を導入し、石油由来100%のPETボトルと比較して、1本あたりのCO2排出量を49%削減、環境負荷のさらなる低減に成功しています。他には、コカ·コーラシステムの全PETボトルに用いられている原材料のうち、リサイクルPET樹脂の比率は約21%となっています。

「ペットボトルの回収」

2030年までに、日本国内で販売した自社製品と同等量のPETボトルを回収することを目指しています。

主な取り組みは、実際にコカ・コーラシステムの社員約250名が千葉県釣ヶ崎海岸で清掃活動を実施し、2tトラック 1 台分のごみを収集・ 分別をしました。「自社の製品の容器を1本たりとも海洋に流出させない」という想いのもと、実施しています。

「大切にしているパートナーとの取り組み」

政府や自治体、飲料業界、地域社会との協働を行い、より着実な容器回収・リサイクルスキームの構築を行っています。

主な取り組みは、2019年から日本財団との「陸域から河上への廃棄物流出メカニズムの共同調査」を開始しています。明らかになっていない海洋ゴミの発生メカニズムが解明され、企業や自治体による効果的な流出防止策の企画などPETボトルをはじめとするプラスチック資源の循環利用促進にも働きかけています。

最後に

コカ・コーラが世界中から愛されてきた理由は、多様性、その国々の地域社会を深く理解し、持続可能な社会の実現のために変化する時代に合わせて取り扱う製品、資源を意識して取り組みを実行してきたからではないでしょうか。

今後も、多くのステークホルダーに対し、価値提供を行うコカ・コーラは、飛躍していくこと間違いなしです。

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