【更新日:2021年9月11日 by 森あゆみ】
近年、SDGsの認知度は徐々に高まり、環境や社会の問題に対して企業も積極的に取り組むようになりました。それに伴い、SDGsのロゴを見かける機会が増えてきています。
そのため、自社でも名刺を使い、SDGsへ取り組んでいることをアピールしたいと考えている人も多いでしょう。
ここでは、名刺とSDGsの関係性を解説し、実際に、SDGsのロゴを名刺に印刷する場合の注意点についてまとめました。
見出し
SDGsと名刺の関係性
多くの企業が名刺にプライバシーや環境への配慮の認定マークを掲載し、自社の信頼性を伝えようとしています。
積極的にSDGsに取り組んでいる企業であれば、名刺にSDGsのロゴを掲載することで、SDGsに取り組んでいることをアピールできます。
また、近年は紙に代替される素材が多く普及するようになり、環境負荷の低い素材を名刺に活用することも増加してきました。
例えば、LIMEXは石灰石を主原料にした複合素材で、プラスチックや紙の代替が可能です。石灰石は資源が乏しい日本でも調達可能で、水や森林の資源をほぼ使用せずに紙に代替する製品をつくることができます。
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名刺にSDGsのロゴを掲載するメリット
名刺によるSDGsへの取り組みをアピールすることで、多くの人に「この会社は信頼できる」「将来性のある企業だと判断できる」といった企業のイメージアップにつながります。
SDGsに貢献する名刺素材を使用したり、名刺そのものにSDGsロゴを表記することで、企業のステークホルダーに対して、自社が社会や環境に配慮していることを間接的に伝えられるからです。
また、従業員に自社がSDGsに取り組んでいることを自覚してもらうためにも名刺にSDGsのロゴを掲載することはおすすめです。SDGsへの取り組みは、社会の一員として多くの企業に求められていることです。名刺を通して従業員がSDGsのロゴを掲げることで、社内理解も促進できるでしょう。
このように、名刺によるSDGsへの取り組みの発信は、社会問題や環境問題に積極的に取り組んでいるというメッセージを伝え、多様性に富んだ人材確保にもつながり、さらなる企業のイメージアップが見込めます。
SDGsロゴを名刺に印刷する場合の注意点
注意点①許可が必要な場合がある
SDGsのロゴを表記したい場合には、注意点①として、許可が必要な場合とそうでない場合があるので注意しましょう。
許可が必要なケース: 資金調達目的・商業用途
許可が必要なケースとして、「資金調達目的」と「商業用途」があります。名刺での利用の場合はほとんど該当しません。
資金調達目的での使用とは、「SDGsを支援する活動の費用を賄うための資金の調達を意図する使用」とガイドラインに明記されています。
商業用途での使用とは、「SDGsをさらに広めるための営利主体による、または、商業的もしくは販促用商品および/もしくは製品における使用を指し、これは国連による事前許可と、適切なライセンス契約の締結によって認められることがある。」とされています。
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情報目的であれば必要ない
許可が必要ないケースとして、「情報目的」があります。
情報目的とは、「非商業的で、資金調達を意図しない使用のことを指し、SDGsを普及させる認知が目的であれば、国連の許可を取らずに使用しても問題ありません。」とされています。名刺にSDGsのロゴを掲載する場合は、許可がいらないケースがほとんどです。
参照:https://sdgs.media/blog/4932/
注意点②ロゴやアイコンの縦横比を変えない
注意点②として、ロゴやアイコンの縦横比を変えてはいけないルールがあります。
名刺にSDGsロゴやアイコンを掲載する際には、縦横比を変えるのは禁止です。
注意点③企業ロゴとSDGsのロゴとの間に線を引く
企業ロゴとSDGsのロゴとの間に線を引かなければいけないルールがあります。
企業ロゴの横にSDGsのロゴを配置した名刺の場合に必要
企業ロゴの横にSDGsのロゴを配置した名刺の場合、企業ロゴとSDGsのロゴとの間に線(100%黒色、5ポイント)を引かなければなりません。次に、「(企業名、あるいは私たち)は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています」という文言を加えなければいけません。
まとめ
社会の中で企業の責任がもとめられ、SDGsに取り組む企業も増加する今、名刺のような些細な箇所でも、しっかりとアピールし、社会の一員であるとアピールしていくことが重要です。
一方で、SDGsに取り組んでいると掲げながら、実態が伴っていないSDGsウォッシュと呼ばれる状態は陥ってはいけません。
自社でしっかりSDGsに取り組みつつ、名刺でSDGsのロゴを活用してみてください。
SDGsとは
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。
SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。
SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。
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